岡山県倉敷市の地方ローカル線で西日本唯一の臨海鉄道である、水島臨海鉄道様の「クラウドファンディングを活用したキハ205の車両塗装」を手がけました。
昭和35年製造の「キハ205」は、現在では全国で2両だけの希少な車両で、2017年3月に多くのファンに惜しまれる中、役目を終えました。その後は年に1回程度のイベントでお披露目される以外は留置され、老朽化が進むばかりで、いずれ廃車解体される状況にありました。しかし文化的価値が高い希少な車両は、最後まで気動車として走らせ、後世に残したいという水島臨海鉄道様の強い思いがあり、クラウドファンディングを活用して車両塗装を行い、復活させることになりました。
当社は、「キハ205」に加え、全国で水島臨海鉄道様にしかない「キハ37」「キハ38」の合計3車両の塗装を手がけました。とくに「キハ205」は古い車両でサビが多く、また希少な車両であるため、サビを落とすケレン作業は慎重に行いました。当社の熟練の技術と丁寧な施工で3車両の塗装をすべて完了し、現役の姿をよみがえらせることで、地域活性に大きく貢献いたしました。